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金平茂紀
1977年 TBS入社。
社会部、「ニュースコープ」副編集長、モスクワ支局長、ワシントン支局長、ニュース23編集長を務め、2005年から報道局長、2008年からはアメリカ総局長として、アメリカを中心に取材を続ける。
2004年度「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。

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#54 承前

このブログには容量制限があって、18日の天皇手術特集は分量がとても多く一回では入りきれませんでしたので、後半スタジオ部分を再録しておきます。
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<医師団記者会見生中継>

特集会見後スタジオ
日下部:会見の途中ですけれども、非常に手術は順調に進み終了したということなんですが、先生、専門家からみて
須磨:小野教授がプレッシャーは無かったとおっしゃいましたけど、大変なプレシャーだったと思います。それは、間違いないと思います。それから、成功したという点ですけれども、予定通りに手術が終わってバイパスもきちんと繋げて出血も無くて目覚めて人工呼吸器から外れておられるというところですから、普通だと成功といいたいところなんでしょうけど、天野先生というのは慎重な方ですから、以前4年間一緒に仕事しましたけれども、やはり外科医にとって手術の成功というのは、患者さんが元気で歩いて病院を退院されるその時点を持って成功というんだということで、今のようなコメントをされたんだと思います。
日下部:天野先生ならではの?
須磨:ならではですね。もう一つ、無輸血で行われた。しかも、手術室で人工呼吸器外れた。これは凄いことですよね。ですから、その一番クォリティーが高いバイパス血管を使ってそれをオフポンプでやって無輸血で、それで???できた。もう、クォリティーとしては最高の手術が出来たと思いますね。
日下部:もうすでにですね。陛下は、麻酔からさめられてお言葉も・・・これは非常に早いんですか?
須磨:早いです。やはり、手術が順調に行われたということと、陛下の体力もしっかり答えられてお元気だったということだと思います。
竹内:天皇陛下は、2003年の1月にも、同じ東大病院で前立腺がんの手術を受けています。その際、執刀した医師が私たちの単独インタビューに答えました。VTR出ませんかね。引き続きお話をお伺いしますけど、このあと入院生活に入るわけですけれども、どういった点が必要なんでしょうか?
須磨:心臓は、これで元気になったと思います。ですから、傷がついたわけですから、感染症あるいは肺炎あるいは脳梗塞、そういったことが起こらないかを数時間経過観察して、そして歩行練習、リハビリ、術後10日間2週間の間に退院まで持っていけるんじゃないかなと思いますね。ここで一旦お知らせです。

特集スタジオふり2
竹内:天皇陛下は、2003年の1月にも同じ東大病院で前立腺がんの手術を受けています。その際に、執刀した医師が私達の単独インタビューに応じました。

特集スタジオふり3
竹内:天皇陛下のバイパス手術は、1年前からその可能性が検討されていました。今月、医師団から手術の提案を受けた陛下は、ある思いを述べられたといいます。

特集受け
日下部:陛下はね、3月11日のですね、追悼式典是非出席したいという思いが強いようですけれどもどうですか?
須磨:お気持ちは良くわかりますし、ここまでいい手術が出来てリハビリが進めば体力的に無理ではないと思います。ただ、国民の一人としてただ、医者としてね、こんなに大きな手術を受けられて、大事をとって欲しいなという気持ちもありますし、そのあたりをどうお考えいただくか分かりませんけど、もしいかれるんなら、万全をきして行って頂きたいと思います。
日下部:十分準備してね。
須磨:十分準備してね。やっぱり、本当に見事な手術を受けられて国民皆が大喜びしているわけですから、大事に回復していただきたいと思いますね。
日下部:それと先生がおっしゃっていたんですけどね、さっきほどね、今回のバイパス手術ですね。世界中の心臓外科のお医者さんたちは注目していたということですよね。
須磨:私のところにも、海外の心臓外科医から一体誰がやるんだいと、どんな手術になるんだい。メールがいっぱい来ています。それぐらいやっぱり注目しているんですね。その中でね、うまくいったというだけではなくて、もともとクォリティーの高い手術を見事に予定時間内でやり遂げたということは、やっぱり日本の心臓外科、バイパス手術のレベルの高さというのを、世界に示せたと思いますね。
日下部:この心臓を動かしたまま行う手術というのは、世界で日本というのは唯一の技術。
須磨:唯一ではなくて、90年代の中ごろからこういう手術が注目されて、世界中でやり始めたんですけど、やぱっり技術的に難易度が高いわけですね。別に、人工バイパスを使うバイパス手術がダメなわけじゃないですから、なかなかあえてこれをどんどんやっていこうというところまで、チャレンジしない。その中で日本の心臓外科医たちはこぞって腕を磨いて、出来るようになって全体のバイパス手術の60%がオフポンプで出来ている。こういう国は世界に無いんですね。
日下部:しかも、うまくいったということで、世界から評価されるんじゃないんですか?
須磨:それは、驚くと思います。
竹内:執刀された医師の方もホッとしている部分もあるかも知れませんですね。
須磨:こういう手術がね、特別な外科医が特別な患者さんに行われるというのではなく、日本ではもちろん天野先生が頂点になっているわけですけれども、他にもこういう手術ができる外科医がたくさんいるということは、日本の実力かも知れませんね。

特集受けCM後
日下部:先生、手術は、非常にうまくいった?
須磨:はい
日下部:退院してからも、いろいろこう気をつけないといけない点というのがあると思うんですが、どういう点がありますか?
須磨:命綱は無事に繋がったわけですけれども、病気の原因が動脈硬化ですね。これは、動脈硬化が手術で治ったわけではありません。ですから、今後も動脈硬化が進まないような生活をするということはとても大事で、高血圧、糖尿、こうち結晶、肥満そういったものをなくすように注意して生活していかれるといいと思いますね。
日下部:特に食事とか運動とかですね。
須磨:運動も適度な運動はなさった方がいいと思います。これだけきちっとバイパスが繋がれば運動は出来ます。
竹内:これから、徐々に徐々に運動量を増やして運動を始めていくということになるんですかね?
須磨:はい
竹内:それ以外になにか気をつけるということはありますか?
須磨:逆にですね、せっかく手術がうまくいって心臓が元気になったわけですから、快適快活な生活をすごしていただきたいと思いますね。それだけの値打ちのある手術です。
日下部:もうね、現在の陛下ですけれども、麻酔からもさめて言葉もということなんですけれど、今は、何しているんですかね?チェックとかいろいろ続いているんですか?
須磨:それは、ベッドの上でお休みになっていて後は、モニターで血圧とか脈拍数とか見ているんだと思いますけれども、きっとそれも安定しているんだと思いますね。きっと明日になれば、ベッドから降りて歩く練習が始まると思います。
竹内:今後なんですけれども、先ほどリハビリというお話もありましたけど、明日、明後日というのはどういう予定になってくるんでしょうか?
須磨:手術がうまくいけば、心臓の場合、ある程度体を動かしたほうが回復が早いので、どんどんそういう歩行練習とかを、始められると思います。食事も出来ます。
竹内:徐々にという感じなんですか?お食事は・
須磨:いや!意外と早く食べたいものを召し上がっていただけると思いますよ。
日下部:歩行練習は明日からでも?
須磨:できます。
竹内:あと、ご家族とのご面会のお話もありましたけど、そういうことも問題なくできるようになってくるんでしょうか?
須磨:そうですね。かなり早い時期にICUを出られてご自分の病室の戻られると思いますね。
日下部:もう一度、手術のことに戻りますけど、輸血を一切しないで行われたというのは、特質すべきことなんですか?
須磨:やはり、天野先生の技術だと思いますけど、非常に丁寧に手術をやり繋ぐところからの縫合部分の出血もない、だからこそ輸血がいらないわけですね。もう一つは、オフポンプ手術の特徴でもあります、やっぱり人工心肺、回すよりも出血量は少ないですから、輸血をする必要がないことが多いですね。
竹内:こちらにもあげられているような、オフポンプ手術の利点の一つですよね。輸血率が低いと、その分回復が早いということもありますし、手術時間が短くお体への負担も少ないということなんですね。須磨先生、ありがとうございました。続いて、岡村キャスターのスポーツです。

エンディング
日下部:先ほどからお伝えしていますようにですね。天皇陛下の心臓バイパス手術ですけれども、午後3時前に無事終了いたしまして、医師団によりますとですね。回復も順調ということです。
竹内:今日は、一部番組の内容を変更してお送りいたしました。お知らせしていました、沖縄米軍基地再編問題について来週以降お伝えいたします。
日下部:それにしても、この心臓手術ですね。先生も言っていたとおり、世界が注目する中で、CM中言っていた歴史に残るようなすばらしい手術だったようですよ。須磨先生が言ってたのがね。
竹内:我々からしてみるとその詳しい内容具体的な内容というのは分からないですけど、先生が解説によってそういうことだったんだなというふうに思いましたね。
日下部:それとね、来週多分ですけど、絶対かな?金平キャスターもスタジオの方に戻ってくると思いますんで、いつものように4人でお伝えしようと思っています。それでは、「報道特集」この辺で失礼します。



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  • 春さん
  • 2012/03/27 08:03
天野先生が「誰が努力したから無輸血手術が出来るようになったかといえば…エホバの証人という輸血を拒否するという信仰を持っている患者さんたちだと思っています。この人たちが自分達の体を張って無輸血治療を推進してくれたわけです。」と述べておられます。
 今回の手術からも使徒15章29節「血を避けなさい」の記述が神の知恵であることがわかりました。
 日本にも無輸血手術がさらに普及する事を期待しています。素晴らしい医師団の活躍に感謝しています。
  • ゆきんこさん
  • 2012/02/23 09:35
世界が注目するなか、天皇陛下の手術が無事に成功して本当によかったですね。日本国内に素晴らしい医師団がいることに感謝し、誇りに思います。今日は皇太子のお誕生日ですが、陛下のご公務軽減に向けての具体策が早くまとまることを切に願います。政治が安定しないとそこまで辿り着けないんでしょうか・・・。