「金の光は七光」 「当たったらたいへんという富とフグ」。江戸川柳や落語にもしばしば登場する「富くじ」。江戸でいえば、目黒不動、湯島天神の富くじが有名で、年の瀬ともなると、大層な賑わいだったそうです。今も一等賞金2億円の年末ジャンボ宝くじに多くの国民が夢を託していますが、「大金を手にしたい」というのは昔も今も変わらぬ庶民感情なのです。 ところが鳩山由紀夫首相は「当たったら大変」というようなお金を毎月のように母…
「王手飛車取り」。将棋の醍醐味でもあるこの言葉を思い出しました。野中広務元官房長官の民主党への陳情のことです。小泉純一郎元首相との激しい政治闘争の末に政界を引退して丸6年、久しぶりに政治の表舞台に登場した野中さん。「不倶戴天の敵」でもある民主党の小沢一郎幹事長に全国土地改良事業団体連合会の会長として、民主党が2010年度の予算編成で半減の方針を示した土地改良事業費の復活を要請したのです。小沢さんに直接の面…
1984年の暮れ。私は共同通信政治部の駆け出し記者として当時の田中派を担当していました。田中派は120人を超える自民党の最大派閥でした。実質的オーナーでキングメーカーでもあった田中角栄元首相はロッキード事件の被告人の立場にあり、自民党を離れていました。つまり「党外の人」が自民党のみならず政治全体を支配していたのです。 その歪んだ政治構造を変えようと密かに動いていたのが、当時の自民党幹事長金丸信、そ…
「諫死(かんし)」という難しい言葉があります。広辞苑によると、「死んでいさめること、または死を覚悟していさめること」という意味です。つまり主君、上司に進言、諫言するために死を覚悟することです。 この言葉が頭に浮かんだのは民主党の小沢一郎幹事長の12月14日の記者会見でした。 中国の習近平国家副主席の天皇陛下との面会について宮内庁の羽毛田信吾長官が「皇室の政治利用」との懸念を表明したことに小沢氏はこう述べたのです。 「…
外交ほど誰がその国の最高実力者かを浮き彫りにするものはありません。 まずは鳩山由紀夫首相です。首相は懸案の沖縄・普天間飛行場の移設問題をめぐって強い意欲を見せていたオバマ大統領との日米首脳会談開催について訪問先のインドネシアでこう語りました。 「会談はそんな簡単な話ではないので、まだこちら側から提示していない」 首相は「提示していない」と言っていますが、実体は首脳会談開催をアメリカ側から断られてしまったのです。外務省…