4月22日(水)の放送では国会議員の世襲問題を取り上げました。世襲議員についてはかなり以前から話題にはなっていましたが、大きくクローズアップされたのは、衆議院の選挙制度が中選挙区制から現行の小選挙区比例代表並立制に移行してからなのです。
中選挙区時代は原則的に一つの選挙区で3人から5人が当選する制度でした。このため政党の公認が得られなくても無所属で当選できました。いわば「参入自由」だったわけです。元衆院副議長の渡部恒三さんも初当選が無所属でした。それが1人しか当選できない今の制度になってからは支持者の利害も絡んで世襲候補が増えてしまい、結果として有為な人材が政界に集まらなくなり、その弊害が指摘されるようになったわけです。
中選挙区時代に自民党に「八光会」なる二世議員の集まりがありました。「八光」の意味は、「親の七光」に一つでも秀でた政治家になろうという志を持った議員という意味が込められていました。このメンバーの中には後に首相になった小渕恵三さんや、1970年に起きた日航機「よど号ハイジャック事件」で乗客の身代わりとなり、人質として北朝鮮に乗り込んだ山村新治郎さん(いずれも故人)がいました。要は世襲議員といえども個人の覚悟と能力が問われるということだと思います。(了)