鳩山邦夫元総務相の自民党離党劇の余波が収まらないうちに今度は民主党で小沢一郎幹事長の進退をめぐって“春の嵐”吹き荒れました。18日午後、生方幸夫副幹事長が小沢氏の辞任を求めたのです。
「国民の納得が得られなければ幹事長を辞任すべきだというのが党内のマジョリティー(多数派)だ」
これに対して小沢氏側近の高嶋良充筆頭副幹事長は生方氏に会い、辞表提出を要求しました。その後の副幹事長会議は一気に生方氏に辞表を求めることで一致。さらに小沢氏もこれを承認したというのが顛末です。まさしく「物言えば唇寒し民主党」と言っていいでしょう。
当然、民主党の反小沢グループは一斉に反発しました。筋論から言えば、反小沢グループの言い分の方が正しいと思います。逆に小沢氏は強権発動でさらにイメージダウンは避けられないでしょう。しかし、小沢氏を本当に辞任に追い込むという目的からすれば、効果的なものとは言えません。小沢氏にしてみれば、辞任を迫られれば逆に「辞めるに辞められない」ということになるからです。小沢氏が仮に幹事長辞任を考えていたとすれば、それはあくまでも自発的な辞任だったはずに違いありません。
無論、世論的には益々小沢氏への辞任を求める声が高まるのは必至でしょう。邦夫問題で苦しむ自民党幹部の1人は「自民党のベストの参院選戦略は鳩山・小沢の2トップで選挙をやってもらうことだ」と語っています。
生方氏の幹事長辞任要求はシンプルなように見えて、実は事態を一層複雑なものにしているのです。(了)